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7坪ハウス:透ける家


狭小地に建つ建築面積7坪のこの家は、独身者またはカップルのために計画されました。 徹底的に機能を絞り込んだ住居部分、北側からの安定した光のあふれる1階ギャラリー、グレーチングの天井からわずかに光のこぼれ落ちる暗く落ち着いた地下ギャラリーからなります。 スレンダーでキリッとした外観は、都市で戦う人のための砦にふさわしいものです。

建築面積7坪の狭小住宅なので、 形状を単純化し、出来るだけ目に入る線の数を整理する 視線の抜けが出来るだけ長く取れる様な平面及び断面とする 兼用出来るものは兼用させ、一つの空間を出来るだけ大きく取る  という事をキーとして計画しました。 建物全体を間仕切の極力少ないワンルームとして計画し、平面の中心に配置した鉄砲階段で各ゾーンを結んでいます。階段を段板のみのシンプルな形状の軽やかな鉄骨造とする事、各階の床と建具の一部にFRPグレーチングやポリカーボネイトといった透過素材を使う事により、各ゾーンでの光と視線の抜けを意図しています。 また、建具は引き戸を多用し、閉めれば個室、開ければワンルームといったしつらえの切り替えを容易にしています。

【データ】

敷地面積51.26平方メートル(15.51坪)
建築面積51.26平方メートル(15.51坪)
延べ面積93.48平方メートル(28.28坪)
容積対象面積81.26平方メートル(24.58坪)


階段室見上げ。踊り場壁面は鏡。

3階居室から北側を見る。

ファイバーグレーチングから柔らかい光が降り注ぐ地階。

3階を見通す。建物の端から端まで視線が抜け、狭さを感じさせません。 感じさせません。

お客様の声

透ける家

東京都渋谷区 MUさん (上屋・地下室共、弊社が設計・施工)

信頼からがスタートでした。昨今の偽装問題で国会議員の問いの一部に『物造りの魂がない~云々』この魂こそが信頼の意味を実行できそうな数社に絞り此の社に決定しました。

決定は簡単でした。
ゼネコン出身が理由でした。
次は技術面ですが、不安はあまり感じませんでした。
ゼネコンの経験上『資材に詳しいので旧式から未来ある形状と幅広い奥深い独自性の三拍子』でした。
少数精鋭だからこそ実のある仕事、誠意ある建物が出来上ったと思います。
ゼネコン出身者の集団の造った家だと後々実感している処です。

スタッフからひとこと

2001年6月入居

地上階地階一体として弊社が設計・施工した第一号の住宅;弊社インテリアマガジン「コンフォルト」の特集記事「透ける家」として紹介されたことをきっかけに、オーナーの建築体験が「女ひとり思いどおりに家を建てる」、「建築家とつくる私だけの小さな家」いずれも杉本薫著の本の題材となり、話題の家である。