逆転の発想――地下に居間のある家
周囲を見たくない風景で囲まれた敷地に建つ二世帯住宅です。 A世帯は2階に天井高さ4mの伸びやかな空間の居間を、B世帯は地下に中庭と居間を配置し、周辺環境の影響が少ない落ち着いた空間を確保しています。
【データ】
敷地面積 | 200.00平方メートル(60.50坪) |
---|---|
建築面積 | 92.16平方メートル(27.88.坪) |
延べ面積 | 253.44平方メートル(76.67坪) |
容積対象面積 | 184.32平方メートル(55.76坪) |
お客様の声
天井仕上『空』の居間の家
東京都渋谷区 KDさん (上屋、地下室共、弊社が設計・施工)
お隣のMUさんのギャラリーにお寄りした時、「何て素敵な建物!」
と一目惚れしました。光が一杯の1階とはうって変わって、ほの暗いギャラリー。
どなたに建てていただいたのかをMUさんにお尋ねしたら、「地下室の辻さん」。地下室という社名にはびっくりしましたが、名乗るだけあってスゴイ地下室を作るものだと思いました。
家を建てるなら絶対に地下室さんにお願いしようと心に決めていましたが、ご縁があってMUさんのすぐお隣の土地を購入できたので、さっそくお願いしました。
辻さんには家族構成と暮らし方を伝え、安心感のあるコンクリートで
作ってほしいというお願いだけをし、あとは全てお任せしてプランが
出来上がるのを楽しみにしていました。プランを見せていただいて、
「地下の居間」にびっくり。でも、模型を見せていただいたら地下とは思えない明るさで、まわりの環境の影響を受けずに静かに暮らせそうだと納得。コンクリートブロックの外壁もとてもカッコ良く、本物が出来上がるのがとても楽しみでした。
居間の天井が開くようになったのは、辻さんと現場で話していた時です。
地下から2階までの大きな吹抜けの開口を指して「ここは何もない方が気持ち良いですね、KDさん」と、辻さん。
「そうしましょう」と、私も思わず乗ってしまいました。建物が完成して暮らしてみて、あの時屋根が開くように変更して良かったとつくづく思います。静かな地下の居間から空をながめていると、都心に住んでいて何て贅沢なんだろうと思います。
スタッフからひとこと
2002年5月入居
お隣に住むMUさんの薦めで弊社に設計・施工を依頼。地上2階は型枠ブロックコンクリート工法による災害に強い家。MU邸と並んで建ち、代々木の地にふさわしい都会的な雰囲気をかもし出しています。